歴史哲学

歴史は繰り返さない――史学徒のかんがえること②――

昨日、述べた通り今日は「歴史はくりかえす」というテーゼの検討を通じて、歴史に法則性を求める「歴史科学者」たちの立場を批判し、「歴史家」の果たすべき役割とは何か、という点について考えていく。 「歴史はくりかえす」とは、どのような意味合いを持つ…

歴史の多元性――史学徒のかんがえること①――

我々、学問としての史学を志す者がおよそ心得ねばならぬ、と私が現時点で考えることについて述べる。不十分だと気づいた点については、後日補足したい。 私が歴史を論じるにあって迷妄であると断じていることは二つ、マルクスの唯物史観が主張するような「絶…